阿笠邸からの帰り、コナンは急いでいた。
天気も怪しく、辺りは闇に支配されかけていた。
だから、何時も少年探偵団で遊んでいる公園に、コナンは迷わず入っていった。
この公園を抜けると事務所までの近道となるからだ。
そして、その少女は、その公園のベンチに、俯き、座っていた。
どうやら、その少女は泣いているらしい。
長い黒髪を垂らし、膝の所でスカートを握っている。
それを見たコナンは、急停止し、切なげな目線を彼女に投げ掛ける。
そして、眼鏡を外しながら、彼女に歩み寄る。
ゆっくり、ゆっくりと・・・
「蘭・・・」
驚いて顔を上げた彼女は、目を丸くして新一を見つめる。
だが、驚いたのは彼女だけでは無かった。
新一も同じ様に、目を丸くしていた。
フッ、と笑みを零して、新一は、眼鏡を外したまま子供の顔をして、彼女に問い掛けた。
「どうしたの?お姉ちゃん。」
何も言わずに目を丸くしている彼女にコナンはもう一言。
「オレ、江戸川コナン。よろしくな!」
「?!・・・私、中森青子・・・よろしくね・・・。」
そう、言った彼女・・・青子の瞳からは、また、涙が溢れ出ていた。
「どうしたの?お姉ちゃん。」
コナンは同じことを聞いた。
「何かあったの?オレ、聞くだけならできるよ。」
そう言って眼鏡を架けようとしたコナンに青子は言った。
「・・・眼鏡を・・・架けずに・・・聞いて・・・くれる?」
コナンは架けかけた眼鏡を外し、青子の隣にちょこんっと座った。
「いいよ。」
「青子ね・・・小さい頃から・・・ずっと・・・大好き、だった人・・・が、キッ、・・・悪い人じゃかいかって・・・疑われているの・・・。・・・青子はね・・・小さい頃、から・・・その人の、コト・・・知ってるから・・・違うって・・・信じてたのにっっ!!」
「・・・・・。」
思いが、溢れ出す・・・
「わっ、わかんないよぉ。もう・・・快斗のことっっ・・・。」
青子の涙を隠すかの様に、雨が降り出した。
「・・・あのね、青子お姉ちゃん。オレがこんなコト言うの可笑しいかもしれないけど・・・信じてあげて。」
「?!」
「・・・その、快斗ってお兄ちゃん。・・・きっと、寂しがると思うよ。だから・・・青子お姉ちゃんが信じて、あげて・・・ね。悪いようにはならないから・・・ゼッタイ。」
「・・・うん。ありがとう、コナン君・・・信じるね。」
すっと、青子は立ち上がっり、言った。
「また・・・また、会えるよね。」
「うん!ぜったい。」
青子はにこっと微笑む。
脳裏には彼女の笑顔が浮かぶ。
「バイバイ。」
「バイバイ。」
青子は雨の中を公園の出口の方へ歩いて行った。
『ありがとう、快斗。ずっと信じてるよ。』
公園の外で誰が待っているかも知らずに・・・
「悪いようにはしないからな・・・蘭。ゼッタイ。」
新一は、一人、雨の中呟いていた。
今夜は雨も止みそうに無い。
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新蘭前提のコ蘭・・・に快青乱入(笑
新蘭(青)に始まり、新青、コ青、ちょこっと新蘭と快青、閉めは新蘭で
蘭ちゃんが快斗を新一と見間違えたのだから、逆もアリかなぁなんて思って書きました。そしたら、青子ちゃんも少々見間違えて・・・解説ないと意味不ですね。
此処まで読んで下さり、ありがとうございました。
雪女
